仮想通貨を買ってみよう!と、思い立って色々調べていくと
仮想通貨を売買するには、取引所や販売所を利用するのがスタンダードということがわかってきます。
そして、取引所や販売所を利用した仮想通貨の売買では
「スプレッド」というものが掛かってくることもわかってきますね。
スプレッドってなんだろう?
どうして取引所ごとにスプレッドがちがうの?
など、色々な疑問もわいてきます。
今回は、仮想通貨のスプレッドってそもそも何?ということから、人気の取引所別スプレッドについて紹介していきます。
- スプレッドが何かわかる!
- スプレッドの原理がわかる!
- 国内の人気取引所のスプレッドがわかる!
- 通貨ごとのスプレッドがわかる!
仮想通貨のスプレッドについて
スプレッドは、仮想通貨を売買する時の「買値」と「売値」の差額のことを言います。
例えば、1BTC=200万円で購入したとします。これは「買値」が200万円ということです。
ちょうとその時の「売値」が201万円だった場合、スプレッドは差額の1万円ということになります。
よく、スプレッド=手数料と説明される時がありますが、これは次のようなしくみがあるからです。
取引所や販売所の中には、取引手数料が無料なところが多いですが、この場合でもスプレッドは存在しています。
スプレッドを手数料と置き換えることで、取引手数料をわざわざ取らなくても業者は収益を上げることができるというわけです。
このしくみから、スプレッドの幅が大きいとその取引所や販売所の手数料は高いと捉えることができます。
「スプレッドが狭い=差額が小さい」方がお得なので、ユーザーは各取引所や販売所のスプレッドを比較して、
なるべくスプレッドが狭いところを選ぶようになります。
また、取引所によっては、取引手数料が別途かかるところもあるので注意しましょう。
なぜ仮想通貨の取引でスプレッドが生じるの?
ユーザーと取引所が1対1で取引する方法を「販売所取引」といいます。この取引は主に販売所で行われる方法です。
この時、「買値」も「売値」も取引所ごとに異なっていて、ユーザーが選択できるのは購入する通貨量だけです。
販売所は利益を上げるために以下のような方法で価格を調整しています。
通貨を売る時…通貨の適正価格に利益を上乗せして販売する
通貨を買う時…通貨の適正価格から利益を差し引いて購入する
こうしたしくみによって、スプレッドが生じます。
例えば、同じビットコインを買うにしても、A社ではスプレッドが1万円だがB社では1万5千円だったとなると、どちらがお得か一目瞭然ですね。
B社で通貨を買ってしまうと、マイナス1万5千円の損失からスタートしてしまう、ということが起きます。
このスタート損失をいかに小さく抑えるかが非常に大きなポイントです。
仮想通貨においてスプレッドは変動する
仮想通貨取引では、スプレッドが毎日変動します。
「買値」や「売値」が日々変動することは、みなさんも想像しやすいと思います。
実は、その価格変動の中でスプレッドの幅も変わるのです。
しかも、その割合は一定ではなく、コロコロと変わっていきます。
同じ業者の中でも、昨日はスプレッドが1万円だったのに今日は5000円になっている!なんてこともザラに起きます。
また、同じ通貨でも業者によってスプレッドが大幅に異なることも起きてきます。
このため、スプレッドの変動をしっかりと観察し、どのタイミングで買うべきかを慎重に見極める必要があります。
何も考えずにスプレッド幅が広い時に買ってしまうと、ユーザーの損失が大きくなってしまいます。
スプレッドが安い仮想通貨の取引所ランキング
実際に、仮想通貨の取引所のスプレッドをランキング形式で紹介してきます!
その前に、取引所と販売所のちがいについて触れておきます。
仮想通貨を取り扱う場合、取引所と販売所という形態に分かれます。
その大きなちがいは、取引形態です。
販売所…ユーザーと販売所、1対1で通貨の売買を行う
取引所…取引所内で、ユーザーどうしが売買を行う
もう一つの大きなポイントは、スプレッドの幅です。
基本的に取引所の方が、スプレッドが狭く設定されていることが多いです。
これは、ユーザー間で売買をしてくれる分、取引所の手間がかからないためです。
これらも踏まえて、1~5位までの取引所のスプレッドを見ていきましょう!
今回は、2021年6月5日現在の実際のBTC(ビットコイン)の価格でスプレッドを見ていきます。
ここで紹介する通貨の価格は、あくまで現物取引のものになります。
【第一位】GMOコイン
GMOコインの特徴 | |
BTC売値 | 4,000,142 |
BTC買値 | 4,001,080 |
スプレッド | 938(2021年6月5日時点) |
入出金手数料 | 無料 |
現物取引手数料 | 無料 |
12種類の通貨のすべてが現物取引とレバレッジ取引に対応しています。
東証一部上場企業である「GMOインターネットグループ」の子会社ですので、信頼性が非常に高いところが大きなポイントです。
【第二位】DMM Bitcoin
DMMビットコインの特徴 | |
BTC売値 | 3,967,494 |
BTC買値 | 4,011,939 |
スプレッド | 43,899(2021年6月5日時点) |
入出金手数料 | 無料 |
現物取引手数料 | 無料 |
親会社が動画事業などに取り組む「DMMグループ」なので、聞いたことのある人も多いはずです。
レバレッジ取引に特化しているところが大きなポイントです!
現物取引はビットコイン・イーサリアム・リップルのみの対応となっています。
【第三位】ビットフライヤー
ビットフライヤーの特徴 | |
BTC売値 | 4,000,431 |
BTC買値 | 3,999,340 |
スプレッド | 1,090(2021年6月5日時点) |
入出金手数料 | 220~770円 |
現物取引手数料 | 無料 |
ビットフライヤーは国内で比較的長い歴史を持つ取引所・販売所として知られています。
販売所形式が基本ですが、いくつかの通貨は板取引とレバレッジ取引も可能なところが大きな特徴です!
【第四位】Coincheck
コインチェックの特徴 | |
BTC売値 | 4,001,012 |
BTC買値 | 4,002,543 |
スプレッド | 1,531(2021年6月5日時点) |
入出金手数料 | 407円 |
現物取引手数料 | 無料 |
コインチェックは、販売所取引を主とする販売所です。
ただしビットコインだけは板取引も行うことができます。
一番の売りは、取扱い通貨の数が日本で一番多いこと!
ただし、スプレッドはやや高めとなっています。
【第五位】TAOTAO(タオタオ)
タオタオの特徴 | |
BTC売値 | 1,003,455 |
BTC買値 | 1,023,093 |
スプレッド | 19,638(2021年4月時点) |
入出金手数料 | 無料 |
現物取引手数料 | 無料 |
※TAOTAOは現在のBTC価格が公開されていないため、2021年4月のデータを利用しています。
ビットコインとイーサリアムは現物取引も可能ですが、あとは基本的にすべてレバレッジ取引が主となります。
レバレッジ取引を行う上での手数料が圧倒的に安いことで人気急上昇中です!
なぜスプレッドの高いコインチェックが人気なの?
今回はどの会社も共通に取り扱っているビットコインのスプレッドを比較していきました。
このように、実際の価格を比較してスプレッドを見ていくと、取引所によって全然ちがうことがわかりますね。
コインチェックはこの中でスプレッドが割と高い分類に入りますが、爆発的な人気のある取引所・販売所です。
その理由は、スプレッド以外のところにありました!
1.取り扱っている仮想通貨の種類が多い
人気の理由その一、「通貨の種類が国内最多」!
コインチェックで取り扱っている仮想通貨の種類は、国内最大の16種類。
ビットコインをはじめとして、メジャーなアルトコインなど仮想通貨を幅広く取り扱っていることで、人気を集めています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ネム(NEM)
- ファクトム(FCT)
- リスク(LISK)
- モナコイン(MONA)
- ステラルーメン(XLM)
- クアンタム(QTUM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- アイオーエスティー(IOST)
- エンジンコイン(ENJ)
- オーエムジー(OMG)
2.CMで宣伝しており、多くの人に認知されている
人気の理由その二、「CMが放映されている」!
コインチェックは仮想通貨取引所の中でもめずらしく、テレビCMを流しています。
これによって仮想通貨といえばコインチェック、というイメージづくりに見事成功しています。
人は見たことのある・聞いたことのあるものには安心を覚えます。
CMによってなんとなく聞いたことがあるという理由で、仮想通貨を始めてみようと思った人たちがまずコインチェックのアプリをダウンロードしてみる、というパターンが多いのです。
仮想通貨取引所のスプレッドを通貨別で比較!
今度は、取引所のスプレッドを通貨別に比べてみましょう。
さきほどは、ビットコインの価格でスプレッドを比較しました。
しかし、通貨によっては先程のランキングとは異なる結果が出てくる場合もあります。
特に人気のあるアルトコインの銘柄を中心に、それぞれのスプレッドを比較してみましょう!
こちらも2021年6月5日時点のスプレッドを比較しています。
ETH(イーサリアム)のスプレッドを比較
取引所・販売所 | スプレッド(2021年6月5日) |
GMOコイン | 51円 |
DMM Bitcoin | 8,496円 |
ビットフライヤー | 1,237円 |
Coincheck | 表記なし |
TAOTAO | 表記なし |
BTC(ビットコイン)のスプレッドを比較
取引所・販売所 | スプレッド(2021年6月5日) |
GMOコイン | 3,193円 |
DMM Bitcoin | 39,100円 |
ビットフライヤー | 1,965円 |
Coincheck | 2,332円 |
TAOTAO | 表記なし |
MONA(モナコイン)のスプレッドを比較
取引所・販売所 | スプレッド(2021年6月5日) |
GMOコイン | 表記なし |
DMM Bitcoin | 53.131円 |
ビットフライヤー | 表記なし |
Coincheck | 0.7円 |
TAOTAO | 表記なし |
LTC(ライトコイン)のスプレッドを比較
取引所・販売所 | スプレッド(2021年6月5日) |
GMOコイン | 91円 |
DMM Bitcoin | 617円 |
ビットフライヤー | 表記なし |
Coincheck | 表記なし |
TAOTAO | 表記なし |
XRP(リップル)のスプレッドを比較
取引所・販売所 | スプレッド(2021年6月5日) |
GMOコイン | 0.044円 |
DMM Bitcoin | 3.342円 |
ビットフライヤー | 表記なし |
Coincheck | 表記なし |
TAOTAO | 表記なし |
スプレッドを抑えて、手数料を安くしよう
この数字を参考にすることで、取引所のスプレッド幅がどれくらいあるのか、なんとなく把握することができます。
しかし、スプレッドはその日・その時間によって変わります。
ですからここで紹介した数字はほんの一例だと思ってください。
仮想通貨はいかに安く買って、高く売るかが大切なポイント。
最初からスプレッド幅が広いところで買うと、その分損失が大きくなります。
スプレッドを抑えるためには、2つのポイントに気をつけましょう!
スプレッドを抑える方法①変動が激しい時は取引を控える
仮想通貨は毎秒、毎分と値動きをする生き物のような通貨です。
その価格変動がいつもとちがい激しくなった時は、取引を控えるようにしましょう。
そうでなければ、大損する可能性があります。
傾向として、急激な値動きとともにスプレッドの幅も大きく広がります。
実際に、ビットコインの価格急騰や急落のニュースの時には、必ずスプレッドが広がっています。
こういう状況の時は、通貨の売買は控えて様子を見るのが得策です。
スプレッドを抑える方法②スプレッドが低い取引所を利用する
仮想通貨を購入する際は、なるべくスプレッド幅を見るようにしましょう。
先ほども触れた通り、販売所と取引所ではスプレッド幅が基本的にちがいます。
多くの場合、販売所と比べて取引所はスプレッド幅が狭くなっています。
ですから、取引所で仮想通貨を購入しユーザー間での「板取引」で通貨を売買することが、
スプレッドを抑えるコツです!
そして、取引所それぞれのスプレッドを比較して、なるべく安いところを利用するのがおすすめです。
特に買いたい通貨がある時は、通貨ごとのスプレッドを比較するようにしましょう。
仮想通貨のスプレッドまとめ
仮想通貨のスプレッドは、通貨の買値と売値の差額のことを指します。
この幅が広がっている時に通貨を購入すると、最初から大きな損をしている状態になってしまうので注意が必要です。
スプレッドが狭い取引所・販売所をさがしたり、買いたい通貨のスプレッドを取引所・販売所ごとに比較したりするのがおすすめです。
また、仮想通貨は販売所と取引所の2種類の場所で取引することができ、それぞれ取引方法がちがってスプレッドも異なります。
ここに注目すると、「取引所」を選んだ方が比較的スプレッドを抑えられるということを覚えておきましょう!
スプレッドを比較する時は、同じ日同じ時間帯の価格を見ていきます!
このようにスプレッドを比較して、利用する取引所・販売所を選択しましょう!