仮想通貨で投資を行って大金を稼いでいる方は、確かに一定数存在しています。
ですが、ネット上には仮想通貨に手を出すのはやめておいた方が良いという口コミが溢れているのも事実です。
では、そのような意見を生むほど仮想通貨には何か問題点があるのでしょうか?
今回は、仮想通貨が抱える問題点や仮想通貨のリアルなメリットとデメリットについて詳しく解説します。
- 仮想通貨がそもそも何なのかがわかる!
- 仮想通貨の問題点とされている事柄がわかる!
- 仮想通貨のリアルなメリットとデメリットがわかる!
仮想通貨の知っておきたい基礎知識
仮想通貨の問題点に言及する前に、まずは仮想通貨に関する基礎知識をまとめておきます。
そもそも仮想通貨とは?
仮想通貨は私たちが普段慣れ親しんで使っている日本円のような法定通貨とはまったく異なるお金です。
仮想通貨の発行は国が行っているわけではなく、各国にいる開発者が発行を行っています。
また今のところは、仮想通貨はどんな場面でも使用できる法定通貨のように使い勝手の良いものではありません。
一部のコミュニティでのみ使用できる仮想通貨がほとんどであり、様々な場面での決済に仮想通貨が使えるようになるのはもう少し先の未来だといわれています。
仮想通貨の特徴
仮想通貨と呼ばれる貨幣には、以下のような3つの特徴があります。
- インターネット上でのみ取引できる電子通貨
- 法定通貨との為替取引が可能
- 法定通貨を用いなくても仮想通貨のみで決済ができる
インターネット上でのみ取引できる電子通貨
仮想通貨はインターネット上で開発・発行されるお金です。
そのため、仮想通貨を買ったとしても、実際にコインや紙幣を手にするわけではありません。
「〇〇という人物が□□円分のビットコインを購入した」というような記録が、インターネットに記録されるだけなのです。
実際に通貨のやり取りを行うわけではなく、電子的に通貨の所有データが記録されるという特徴は仮想通貨の最大の特徴だといえます。
法定通貨との為替取引が可能
仮想通貨は必ず日本円や米ドルのような法定通貨とトレードができる仕組みになっています。
そのため、現実世界で決済手段として使われている法定通貨と為替取引ができない以下のようなデジタル通貨は、仮想通貨とは言えません。
- 一部のコミュニティでしか使えないコイン
- オンラインゲーム内でしか使えないコイン
仮想通貨取引は、法定通貨で仮想通貨を購入するところから始まります。
購入した仮想通貨でまた法定通貨を買い戻した時に、価格変動によって損失や利益が生まれるのです。
法定通貨を用いなくても仮想通貨のみで決済ができる
仮想通貨は法定通貨の代用マネーではないので、仮想通貨のみで決済を行うことができます。
同じデジタル通貨でも、以下のような法定通貨の代替として存在しているものとはまったく異なっているのです。
- PASMOのような交通系電子マネー
- WAONのような商業系電子マネー
- おサイフケータイのような通信系電子マネー
- 中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)
上記のような電子マネーは確かにインターネット上でやり取りが記録されるものですが、お金をチャージするには必ず法定通貨が必要になります。
チャージしたお金を法定通貨に両替する時も、その価格に差が発生することはありません。
仮想通貨の種類
仮想通貨はもともと一種類しかありませんでした。
ですが、現在は各国の開発者によって膨大な種類の仮想通貨が生み出されています。
なおそれらの仮想通貨は、主に以下の3つの種類に分類可能です。
- 元祖仮想通貨「ビットコイン」
- 取引量の安定率が高い「アルトコイン」
- 今後の成長に期待大「草コイン」
元祖仮想通貨「ビットコイン」
最初に世の中に発行されたのがビットコインという仮想通貨でした。
2008年10月にSATOSHI NAKAMOTOという人物の書いた論文によってビットコインは初めて世に発表されます。
その後2009年1月に、ビットコインの開発者によってビットコインの発行が始まりました。
それ以来、ビットコインは最も世間に知られている代表的な仮想通貨として圧倒的な存在感を示し続けています。
おそらく仮想通貨取引をはじめようとしている半数以上の方が、このビットコインを購入することを真っ先に検討することでしょう。
ビットコイン以外の仮想通貨「アルトコイン」
アルトコインというのは、一言でいってしまうとビットコイン以外の全ての仮想通貨のことを指しています。
「代わりになるコイン」という意味を持つAlternative Coinという語句が略されて、アルトコインという言葉が生まれました。
ビットコインと基本的な理論や仕組みが一致している以下のような仮想通貨は、すべてアルトコインと呼ばれています。
- イーサリアム
- リップル
- ライトコイン
- ステラルーメン
- モナコイン
- クアンタム
ビットコインだけを購入すると損失が出た時にリスクが大きくなると考え、併せてアルトコインも買っておくというのが主要な取引方法です。
今後の成長に期待大「草コイン」
アルトコインの種類は膨大な数が存在しています。
その中でも取引量が少なく価値もそれほど高くない仮想通貨は「草コイン」と呼ばれ、普通のアルトコインとは区別されることが多いです。
仮想通貨の初心者の方では普通名前も知らないような以下のような知名度の低い仮想通貨は、草コインに分類されます。
- アイオーエスティー
- ウェーブス
- ハーモニー
草コインが持っているとされる特徴は以下の通りです。
- 時価総額が高くない
- 流通量が多くない
仮想通貨の問題点とされている事柄
仮想通貨は現に世界中で、通貨としても投資手段としても高く評価されています。
しかし、中には以下のように仮想通貨を問題視する声も少なからず存在しているのです。
簡単に稼ぎたいと思って安易に仮想通貨に手を出すのはやめておけ。
なぜ上記のような意見をインターネットに配信する方が、後を絶たないのでしょうか?
それは仮想通貨の問題点とされている事柄が、実際にいくつか存在しているためです。
仮想通貨の具体的な問題点やリスクを回避する方法について、以下で詳しく解説していきます。
- 仮想通貨の価格変動は激し過ぎるのでは?
- ハッカーに資産を奪われる恐れがあるのでは?
- 取引内容が不透明過ぎるのでは?
- 詐欺被害に遭う恐れがあるのでは?
問題点1:仮想通貨の価格変動は激し過ぎるのでは?
仮想通貨を問題視している方の多くは、仮想通貨の価格が激しく変動し過ぎる点を懸念しています。
「価格変動が激しいと安定して稼ぎ続けるのは難しいのではないか」と彼らは考えているのです。
過去にも何度か以下のような暴落や高騰が実際に発生しています。
- 2017年12月18日にビットコインが上場し価格が一気に高騰
- 2018年1月16日中国によって仮想通貨が規制されたことで30%下落
- 2018年12月3日市場低迷によるネガティブな動きで大暴落が発生
- 2019年10月ビットコインの技術を不安視する声が高まり下落
- 2020年2月新型コロナウィルスの影響を受けづらい通貨として注目され価格上昇
過去の価格推移を見る限り、確かに仮想通貨は法定通貨のような安定感を持ち合わせるに至ってはいないといえるでしょう。
問題点への対策は?
仮想通貨の価格変動の激しさは否めませんが、とはいえ対策が一つもないわけではないのです。
仮想通貨の全てが同じように暴落したり高騰したりするわけではありません。
ビットコインが大暴落を起こしている中で、代わりにイーサリアムなどが高騰することも十分に考えられます。
つまり、同時に複数のアルトコインや草コインも購入しておくというのが、仮想通貨の価格変動の激しさに対抗する一番の対策となり得るのです。
このような仮想通貨取引のトレードスタイルは「分散投資」と呼ばれています。
問題点2:ハッカーに資産を奪われる恐れがあるのでは?
仮想通貨が危険だと発言している方の中には、ハッキングの脅威におびえている方も少なからず存在しているでしょう。
仮想通貨はコインや紙幣のような現物がある通貨とは違い、取引履歴がすべてデータでのみ管理・記録されています。
たとえば仮想通貨の取引データをハッカーによって改ざんされた場合、仮想通貨は簡単に手元から奪われてしまうのです。
仮想通貨取引所のハッキング被害は、実際に過去に何度か発生しています。
- 2018年1月26日、コインチェックが580億円相当のNEMが盗まれた
- 2019年5月7日、バイナンスが約44億5000万円相当の7000ビットコインを盗まれた
- 2021年8月10日、ポリの全資産がハッカーによってほぼ全額盗まれた
- 2021年8月20日、リキッドがハッキング被害を受けて総額9400万ドル以上の被害を被った
問題点への対策は?
ハッキングに対するセキュリティ対策は、各取引所で行われています。
過去のハッキング事例を振り返り、ハッカーの付け入る隙をなくすようなセキュリティ対策が以下のようにいくつも開発されているのです。
- コールドウォレットによる資金管理
- 不正ログインを防ぐ二段階認証
- 危険なアクセスがないか365日24時間体制で監視
- 仮想通貨の送付時は「マルチシグ(秘密鍵)」を発行
- SSL化による暗号化通信
上記のような念入りなハッキング対策を施している仮想通貨取引所を利用すれば、ハッカーによる脅威を最小限に抑えることができます。
問題点3:取引内容が不透明過ぎるのでは?
仮想通貨の取引は必ず仮想通貨取引所を通して行われます。
投資家同士で仮想通貨の売買を直接行えないので、取引の内容が不透明過ぎるのではないかという意見を述べる方も少なくありません。
具体的には以下のような点が不透明であるといわれています。
- 売値と買値は本当に正しいのか?
- スプレッドは適切なのか?
- 取引手数料は適切なのか?
- 自分が思った通りの最適なタイミングで本当に取引ができたのか?
上記は基本的に仮想通貨取引所任せになっているところなので、確かに疑い出すと切りがなくなってしまいます。
問題点への対策は?
透明性の高い取引をしたいのであれば、販売所ではなく取引所を利用するようにしましょう。
多くの仮想通貨取引所では、以下の二つの取引方式を提供しています。
- 販売所方式:トレーダー対仮想通貨取引所で取引を行う方式
- 取引所方式:トレーダー対トレーダーで取引を行う方式
上記はどちらも仮想通貨取引所が管理はしていますが、取引所の方が直接投資家同士で売買ができるのでより透明性は高くなります。
問題点4:詐欺被害に遭う恐れがあるのでは?
仮想通貨は外国為替取引や株よりも大きく稼げる場合も多いのですが、同時に詐欺のネタとしても使われてしまうことがあります。
仮想通貨に関する詐欺の手口は様々で、常に新しい形の詐欺が発生していると考えて間違いないでしょう。
- 発行開始されたばかりの草コインの価値が今後何倍にも膨れ上がるといってだまして購入させる
- 代わりに仮想通貨取引をして資産を何倍にも増やすから、お金を振り込んで欲しいといわれる
決して仮想通貨自体が詐欺なわけではありません。
詐欺集団が仮想通貨というネタを利用して、一般市民からお金をだまし取っているだけなのです。
問題点への対策は?
怪しい話には乗らないようにするというのが一番の対策方法です。
いくら楽して稼ぎたいからといっても、以下のような上手すぎる話には注意するようにしましょう。
- 今買っておけば1年後には必ず数億円以上の利益を得られる
- プロの仮想通貨トレーダーがあなたの資金を増やします
- 仮想通貨取引にお金を入金するだけで大金がもらえる
仮想通貨の価値は誰も的確に予想することはできません。
また、自分の資金を預けて仮想通貨取引をしてもらうのならば、きちんと弁護士を介して契約を行うなどの対策を施す必要があります。
仮想通貨のリアルなデメリット
仮想通貨の問題点といわれている事柄は、対策法さえ知っていればある程度回避することができます。
しかし、いくつかのデメリットは仮想通貨がどうしても持ち合わせていることなので、仮想通貨取引をするなら上手く付き合っていかなければなりません。
そんな仮想通貨が持つリアルなデメリットについて詳しく解説していきます。
- インターネットがなければ取引ができない
- 価格が不安定で大きく変動しやすい
- 法定通貨のような国による保証がない
- ハッキング被害を100%防げる手段は今のところない
- 経営破綻で潰れる取引所も存在している
インターネットがなければ取引ができない
仮想通貨はデジタルデータとして存在しているお金です。
そのため、インターネットが使えない環境では仮想通貨を売ることも買うこともできません。
パソコンやスマホを持っている方であれば、それほどデメリットに感じることはないでしょう。
しかし、インターネットをあまり得意としていない高齢者層の方にとっては、仮想通貨は日本円のような法定通貨に比べると扱いづらい通貨であることは間違いありません。
また、何らかの形でインターネット回線がダウンしてしまった場合、思い通りのタイミングで取引ができなくなってしまう可能性があるというリスクも存在しています。
価格が不安定で大きく変動しやすい
先ほども述べた通り、仮想通貨の価格は激しく上下することが多く安定していません。
価格変動率の高さを示すボラティリティという指標も、仮想通貨全体を通して高い傾向にあります。
- 安く購入して高く売るという機会が訪れやすい
- 買った時よりも価値が大きく下がってしまうリスクも常にある
- 取引量が多くトレンドが派生しやすい
ボラティリティの高い投資商品は一般的に「ハイリスク・ハイリターン」になりやすい傾向があるので、安全に稼ぎたいと思っている投資家にはあまり好まれません。
ですが、ボラティリティが全く高くならない仮想通貨はそもそも利益になるような価格変動がめったに起こらないので、コツコツと長期的に稼がなくてはならないという面もあるのです。
法定通貨のような国による保証がない
仮想通貨は個人や企業によって開発された通貨です。
そのため、国による裏付けを獲得している法定通貨に比べて安全性はどうしても低くなってしまいます。
国から保証されている法定通貨は、仮想通貨とは違って以下のような面で安心することができるのです。
- 国がなくならない限り価値が0になることもない
- 中央銀行が発行数を管理している
- 価値が億単位で変動することが少ない
法定通貨も経済状況や他の国との情勢によって価値が上下します。
しかしその分、気を付けて投資をしていれば大きな損失を生むリスクを抑えやすいというメリットがあるのです。
ハッキング被害を100%防げる手段は今のところない
仮想通貨はやはりハッキングには弱いお金です。
各取引所でハッキング対策を施してはいるものの、完全に脅威を防げるような対応策は今のところ発見されていません。
そのため、仮想通貨取引で手に入れた自分の資産をハッカーの脅威から守るためには、自分自身でもできる限りの対策を取る必要があるのです。
- 誕生日や単純な文字の羅列など分かりやすいパスワードは使わない
- パスワードとIDの組み合わせを複数のサービス間で使いまわさない
- ログイン時の二段階認証は必ず設定する
- オンラインウォレットとオフラインウォレットを使い分けて仮想通貨を保管する
- アンチウイルスソフトをパソコンに導入する
経営破綻で潰れる取引所も存在している
一般人が仮想通貨の取引をする場合は、必ずどこかの仮想通貨取引所を利用する必要があります。
しかし、中には業績不振で潰れてしまう仮想通貨取引所も存在するのです。
会社がつぶれたとしても普通は顧客の資金と運営資金は別々に管理されているものなので、預けたお金は返ってきます。
ですが、中には顧客の資金も一緒に持ち去ってしまうような悪質な取引所もあるので注意が必要です。
仮想通貨取引所を選ぶ時には、少なくとも以下の点はチェックするように心掛けましょう。
- 運営資金が豊富にあるか?
- 顧客の資金と会社の資金を分けて保管しているか?
- ハッキング被害を未然に防ぐ対策が十分に取られているか?
- 利用者や取引量は多いか?
仮想通貨のリアルなメリット
仮想通貨の問題点やデメリットばかり目にしていると、やはり仮想通貨に手を出すのは危険なことのように思えてきてしまうかもしれません。
ですが、実際に仮想通貨取引を安全に楽しんでいる投資家の方もたくさんいます。
仮想通貨がこれほど多くの人気を獲得することができたのは、以下のようなメリットも確かにあるということもしっかりと認められているためでしょう。
- 時と場所に縛られることなく取引ができる
- 決済手段としても投機手段としても将来有望
- 比較的低コストで手に入れられる
- 国政悪化の影響を受けない
- 少ないコストで海外送金ができる
時と場所に縛られることなく取引ができる
仮想通貨はインターネット上で取引ができる商品なので、インターネット環境があればどこからでも取引をはじめることができます。
また、法定通貨のように市場がしまう時間も存在しないので、24時間365日いつでも売買が可能です。
そのため、以下のようなライフスタイルの方でも、仮想通貨取引になら空いた時間でいつでも参加することができます。
- 平日は朝から夜まで仕事をしている方
- 土日に投資を行いたいと思っている方
- 家事や育児が忙しくまとまった空き時間を確保できない方
- 移動が多く休みも不規則だという方
決済手段としても将来有望
仮想通貨は今後主流な決済手段となっていく見込みが十分にある通貨です。
事実、現在も一番流通量が多いビットコインは、以下のような一部の店舗で決済通貨として利用できるようになってきています。
- ビックカメラ
- ソフマップ
- コジマ電気
日本で今後キャッシュレス決済が一般的な決済方法になっていくことは間違いありません。
その過程でビットコイン以外の仮想通貨も、次々に決済の際に使えるようになっていく未来は高い確率で訪れるはずです。
比較的低コストで手に入れられる
仮想通貨は現在それほど多くのお金をかけなくても手に入れることができます。
仮想通貨の価値自体が低いからというわけではありません。
じつは1通貨当たりの金額でみると、各仮想通貨の価格は実は結構高いのです。
通貨名 | 1通貨の価格 |
---|---|
ビットコイン | 約350万円 |
イーサリアム | 約20万円 |
ビットコインキャッシュ | 約5万円 |
ライトコイン | 約1万5千円 |
ですが、どの取引所でも基本的に0.01通貨単位ぐらいから取引ができるようになっているので、実質1,000円ぐらい用意すれば仮想通貨を購入することができます。
国政悪化の影響を受けない
仮想通貨は国が発行している通貨ではないので、国政の悪化が直接仮想通貨の暴落に繋がることはあまりありません。
たとえば、新型コロナウィルスが猛威を振るい始めて米ドルなどの法定通貨市場で大暴落が発生する中、不安定な国の通貨よりも仮想通貨の安全だという考えからビットコインの需要が一気に高まるという現象が発生しました。
ただし、以下のような要因によって仮想通貨の価値が大きく変動することもあるので、国のトップの発言などには常に注目していく必要があります。
- 仮想通貨に関する各国要人のネガティブ発言
- 各国首相による仮想通貨規制
少ないコストで海外送金ができる
仮想通貨は全世界で共通の価値を持っているので、外国為替レートを気にせず安いコストで国外送金することができます。
送金相手にアドレスを送り必要最低限の手数料を払えば仮想通貨の国外送金は完了するので、日本円を国内送金する際と同じぐらいの値段しかかからないのです。
逆に銀行のお金を国外送金するとなると以下のような複数の手数料がかかってくるので、結果的にコストが高くついてしまうのです。
- 送金手数料
- 為替マージン
- 受け取り先の手数料
買っておきたい仮想通貨の銘柄ランキングTOP5
仮想通貨に興味があるという方の中には、どの銘柄から手をつければいいのかよく分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
扱いがそれほど難しくなく今後の発展が期待できる銘柄なら、初心者の方にもおすすめすることができます。
仮想通貨をはじめて買うという方に特におすすめな仮想通貨TOP5は以下の通りです。
- ビットコイン/BTC
- イーサリアム/ETH
- リップル/XRP
- ライトコイン/LTC
- テザー/USDT
TOP1:ビットコイン/BTC
- 人気NO.1銘柄のため取引量が多い
- 定期的に価格が高騰するため大金を稼ぎやすい
- ホワイトリスト入りを果たしている
- 決済通貨として普及する可能性が一番高い
- レバレッジ取引に対応している場合が多い
仮想通貨第一号としておなじみのビットコインは、今でも他を寄せ付けることのない人気銘柄です。
常に多くのトレーダーによって取引が行われているので、売買を行う最適なタイミングが比較的頻繁に訪れます。
そのため、初心者の方でもビットコインなら利益を生み出しやすいでしょう。
通貨銘柄 | ビットコイン |
---|---|
通貨記号 | BTC |
時価総額 | ¥88,128,219,912,824 |
1通貨の価格 | ¥4,725,942.39 |
発行開始時期 | 2009年1月 |
発行上限 | 21,000,000枚 |
TOP2:イーサリアム/ETH
- 時価総額がビットコインの次に高い
- 透明性の高いスマートコントラクト技術が利用できる
- イーサリアムから新規トークンを発行することもできる
- ICOへ参加することもできる
- トヨタ自動車やマイクロソフトのような大手企業に注目されている
イーサリアムはアルトコインの中で一番取引量が多い仮想通貨です。
仕組み的にビットコインとの明確な差別化ができているので、需要がビットコインに奪われにくいという利点があります。
ビットコインと一緒に購入しておけば、損するリスクの低い分散投資にもなるのでおすすめです。
通貨銘柄 | イーサリアム |
---|---|
通貨記号 | ETH |
時価総額 | ¥36,843,647,373,617 |
1通貨の価格 | ¥320,724 |
発行開始時期 | 2015年7月 |
発行上限 | 72,000,000枚 |
TOP3:リップル/XRP
- 金融機関と提携することで安全性を高めている
- Googleがバックについているから資金的な不安は少ない
- 法定通貨の価値が揺らいでいる国で今後普及する可能性が高い
- 安く購入することができる
- 送金スピードが比較的早い
国外や国内に資金を送金する際に活用できる仮想通貨として開発されたリップルも、今後の成長が期待できます。
送金スピードが早く送金にかかるコストも低いため、今後投資以外の目的で購入する方も増えていく見込みです。
各国の銀行や大手企業と関係を持ちつつ資金面でも援助を受けているので、しばらくは安泰だといえるでしょう。
通貨銘柄 | リップル |
---|---|
通貨記号 | XRP |
時価総額 | ¥4,886,419,142,733 |
1通貨の価格 | ¥104.59 |
発行開始時期 | 2012年9月 |
発行上限 | 100,000,000,000枚 |
TOP4:ライトコイン/LTC
- ボラティリティが高く5倍以上の利益も見込める
- 発行上限が高めに設定されている
- ペイパルがライトコインの導入を検討している
- ビットコインよりも送金遅延が発生しにくい
- ライトニングネットワーク技術が注目されている
過去2年ほどで価格が5倍近く上昇した実績があるライトコイン。
ライトニングネットワーク技術やsegwitの導入により一層活用しやすくなるといわれている仮想通貨なので、取引量はこの先どんどん増えていく可能性が高いでしょう。
通貨銘柄 | ライトコイン |
---|---|
通貨記号 | LTC |
時価総額 | ¥1,261,931,292,582 |
1通貨の価格 | ¥17,018.26 |
発行開始時期 | 2011年10月 |
発行上限 | 84,000,000枚 |
TOP5:テザー/USDT
- 米ドルと同じ価格変動を起こすペッグ通貨
- ハッキング対策としてマルチシグ技術が実装されている
- スマートコントラクトによる自動契約も可能
- ボラティリティが高すぎない
- 取引量が今後増加していく見込みがある
仮想通貨の中でも「ペッグ通貨」と呼ばれる種類に分類されるテザーも、近年注目を集めています。
法定通貨と連動させることを目的に開発された仮想通貨のこと。
テザーの場合は米ドルと連動しているため、他の仮想通貨と比べると価格変動率は安定しています。
通貨銘柄 | テザー |
---|---|
通貨記号 | USDT |
時価総額 | ¥7,598,137,245,551 |
1通貨の価格 | ¥110.86 |
発行開始時期 | 2015年2月 |
発行上限 | 21,000,000枚 |
仮想通貨を手に入れる方法
仮想通貨はまだまだ一般への普及率が低いお金なので、以下のような疑問を持っている方も少なくないでしょう。
そもそも仮想通貨ってどうやって手に入れたらいいの?
そこでここでは、仮想通貨を手に入れるための手順を詳しく一から解説していきます。
- 仮想通貨取引所(日本円入金可能)で口座を作成
- 仮想通貨を買うための日本円を入金する
- 取引画面で好きな仮想通貨を購入する
仮想通貨取引所(日本円入金可能)で口座を作成
仮想通貨を買いたければ、日本円を預けることができる仮想通貨取引所を見つけて口座開設を行う必要があります。
仮想通貨を売っているのは、今のところ仮想通貨取引所だけだからです。
仮想通貨取引所の口座は、だいたい以下のような手順で開設することができます。
仮想通貨を買うための日本円を入金する
取引所での口座開設が完了したら、今度は仮想通貨を買うためのお金を口座に入金していきます。
事前に伝えておきたいのは、日本円が入金出来ない取引所ではないかどうか必ず口座開設前に確認してほしいということです。
国内の仮想通貨取引所ならたいてい日本円の入金ができますが、海外の取引所では日本円を取り扱っていないケースもめずらしくありません。
取引所の口座に日本円を入金する際は、以下のような方法が用意されているのが一般的です。
- 銀行振込
- インターネットバンクからの入金
- コンビニ入金
取引画面で好きな仮想通貨を購入する
口座に十分な日本円を入金出来たら、いよいよ仮想通貨を購入することができます。
利用する取引所によって購入できる仮想通貨の種類が異なるので、あらかじめ自分が買いたい銘柄を取り扱っているかチェックしておきましょう。
仮想通貨を購入する一般的な手順は以下の通りです。
仮想通貨を買うことができるおすすめの取引所5選
仮想通貨を日本円で購入したいと考えている方におすすめの取引所を5つ紹介します。
安心して利用できる日本国内の取引所のみを厳選しましたので、なかなか一歩を踏み出せないという初心者の方もぜひ参考にしてみてください。
仮想通貨を日本円で買えるおすすめ取引所5選 | |||||
---|---|---|---|---|---|
取引所名 | コインチェック | DMM Bitcoin | GMOコイン | bitFlyer | ビットポイント |
通貨銘柄数 | 17銘柄 | 12銘柄 | 14銘柄 | 13銘柄 | 10銘柄 |
取引コスト | 無料 | 無料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
0.01%~0.15% | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
入金コスト | ¥0~¥1,018 | 無料 | 無料 | ¥0~¥330 | 無料 |
出金コスト | 0.0005BTC | 無料 | 無料 | ¥220~¥770 | ¥550~¥770 |
最小取引額 | 0.005通貨単位以上 | 0.001BTC | 0.0001BTC | 0.001BTC | 0.0001BTC |
レバレッジ取引 | ― | ~2倍 | ~2倍 | ~2倍 | ― |
コインチェック
- 仮想通貨の種類を多く取り扱っている
- サイトや取引画面が非常に見やすい
- ハッキング被害に遭ったからこその高セキュリティ
- 現物取引のみだが制限が少ない点は利点
- 何回取引を行っても取引手数料はゼロ
サイトの作りがシンプルで分かりやすく、はじめて仮想通貨の取引をするという方にも人気があるコインチェック。
過去にハッキングの被害に遭った経験があることから、今ではどこよりも強固なセキュリティ対策を施している取引所です。
通貨銘柄数 | 17銘柄 |
---|---|
取引コスト | ¥0 |
入金コスト | ¥0~¥1,018 |
出金コスト | 0.0005BTC |
最小取引額 | 0.005通貨単位以上 |
レバレッジ取引 | × |
DMM Bitcoin
- アプリが使いやすく直感的な操作ができる
- アルトコインを複数取扱っている
- レバレッジ取引があるから少額投資でも利益を出せる
- 取引手数料だけでなく入出金コストもかからない
- セキュリティ技術が高く安心感がある
ビットコイン以外の仮想通貨も購入したい場合は、アルトコインを豊富に取り扱っているDMM Bitcoinがおすすめです。
レバレッジトレードを上手に活用すれば、少ない投資額でも十分な利益を生み出すことができます。
通貨銘柄数 | 12銘柄 |
---|---|
取引コスト | ¥0 |
入金コスト | ¥0 |
出金コスト | ¥0 |
最小取引額 | 0.001BTC |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
GMOコイン
- 金融業界の大手であるGMOインターネットグループが運営
- レバレッジトレードや仮想通貨FXができる
- ビットコインを持っているだけでステーキング利益が得られる
- メイカー取引をするだけで手数料がもらえる
- 入金出金コストは一切かからない
仮想通貨の現物取引以外にも利益を上げる方法が複数用意されているGMOコインは、仮想通貨トレード上級者の方にも人気のある取引所です。
手数料などで無駄に利益を圧迫されたくないというユーザーの希望を可能な限り叶えるための努力が随所に垣間見えます。
通貨銘柄数 | 14銘柄 |
---|---|
取引コスト | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入金コスト | ¥0 |
出金コスト | ¥0 |
最小取引額 | 0.0001BTC |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
bitFlyer
- 入金や出金の反映タイミングが早い
- 貯まったTポイントでもビットコインを買える
- 他の取引所に比べてスプレッドが狭い
- 三井住友銀行などがバックにいて資金を支えている
- 取引ツールが使いやすい
豊富な資金を使って技術面やセキュリティ面に磨きをかけているbitFlyerは、利用者数が多い国内仮想通貨取引所として評判です。
他の取引所よりも余裕があるためかスプレッドや手数料が低く設定されていますので、コストを抑えたい方は利用してみる価値があるでしょう。
通貨銘柄数 | 13銘柄 |
---|---|
取引コスト | 0.01%~0.15% |
入金コスト | ¥0~¥330 |
出金コスト | ¥220~¥770 |
最小取引額 | 0.001BTC |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
ビットポイント
- 入金コストは一切かからない
- メイカー取引ではマイナス手数料になる
- 徹底的なハッキング対策が施されている
- 将来有望な仮想通貨銘柄のみを取り扱っている
ビットポイントは取扱銘柄こそ多くはないものの、需要の高い主要な銘柄は一通りそろっている仮想通貨取引所です。
初心者の方は銘柄数があり過ぎると迷ってしまう傾向があるので、いっそこのぐらい数が少ない方がスムーズに取引を開始できる可能性が高いでしょう。
通貨銘柄数 | 10銘柄 |
---|---|
取引コスト | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
入金コスト | ¥0 |
出金コスト | ¥550~¥770 |
最小取引額 | 0.0001BTC |
レバレッジ取引 | × |
仮想通貨の問題点とメリット・デメリットまとめ
仮想通貨は法定通貨とは異なり、デジタルデータとしてのみ存在しているお金です。
価格変動率が高く上手くいけば大きく稼げる可能性がありますが、その分取引を行う際は暴落に気を付けなければなりません。
ビットコインなら1,000円ぐらいで手に入れることができるので、最初は少額投資からはじめてみるのが良いでしょう。
最もおすすめの仮想通貨取引所は、国内取引量NO.1のコインチェックです。