コインチェックの手数料について調べてみると、どうやら高いという噂が多いようですね。
本当のところはどうなのか、他の取引所と比べてみなければわかりません。
そこで今回は国内取引所の手数料を一覧表で比較しながら、コインチェックの手数料の実態について解説していきます!
- 手数料は、入金手数料・出金手数料・送金手数料・取引手数料・スプレッドの5種類!
- スプレッドが他の取引所と比べてやや広めに設定されている。
- 取引手数料は無料なので、取引所利用の場合は「入出金手数料」のみで取引できる。
- コインチェックの取引コストは他の取引所と比べて高いが、工夫次第で抑えることができる。
コインチェックの手数料と他の国内取引所比較表
取引所 | コインチェック | GMOコイン | DMMビットコイン | SBI VCトレード | bitFlyer | BITPoint | bitbank | |
入金
手数料 |
銀行振込 | 無料 ※振込手数料負担あり |
無料 ※振込手数料負担あり |
無料 ※振込手数料負担あり |
無料 | 利用銀行によって異なる | 無料 ※振込手数料負担あり |
無料 ※振込手数料負担あり |
コンビニ
入金 |
3万円未満770円3万円以上 30万円以下1018円 |
なし | なし | なし | なし | なし | なし | |
クイック
入金 |
3万円未満770円 3万円以上50万円未満1018円 50万円以上入金額×0.11%+495円 |
無料 ※即時入金 |
無料 | 住信SBIネット銀行のみ対応で無料 | 住信SBIネット銀行…無料 それ以外の銀行…330円 |
無料 ※振込手数料負担あり |
なし | |
仮想通貨
入金 |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 ※振込手数料負担あり |
|
出金
手数料 |
日本円 | 407円 | 無料 ※最低10000円から |
無料 | 住信SBIネット銀行…無料 それ以外の銀行…145円 |
三井住友銀行の場合 3万円未満220円 3万円以上440円三井住友銀行以外の場合 3万円未満550円 3万円以上770円 |
無料 ※振込手数料負担あり |
3万円未満550円 3万円以上770円 |
送金
手数料 |
仮想通貨 | 通貨ごとの設定 ユーザー間無料 |
無料 | 無料 | 無料 | 0.0004 BTC その他通貨ごとに設定 |
無料 | 通貨ごとの設定 |
取引手数料 (取引所) |
無料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
無料 | 無料 | 通貨によって異なる 約定数量×0.001~0.20% |
無料 | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
|
スプレッド (販売所) ※数値はBTCのもの |
0.1~5.0% | 3.90% | 0.50% | 不明 | 2.90% | 不明 | 2.00% | |
その他 | コインチェックつみたて手数料 0.1~4.0% |
レバレッジ手数料 0.04%/建玉ごと |
レバレッジ手数料 0.04%/建玉ごとBitMatch取引手数料 ・現物取引 2円~ ・レバレッジ取引 2円~ |
― | レバレッジ手数料 0.04%/建玉ごと |
レバレッジ手数料 0.035%/日 |
― |
※どの取引所もマイナー手数料は別途かかる場合がある。
コインチェックと他の国内取引所のスプレッド比較表
通貨 | 販売所 | 買値 | 売値 | スプレッド
(買値-売値) |
備考 |
BTC | BITPoint | 6,996,714.26 | 6,560,795.43 | 435,918.83 | 11月18日現在 |
bitFlyer | 6,992,734.20 | 6,570,808.89 | 421,925.31 | 11月18日現在 | |
コインチェック | 6,987,324.88 | 6,591,218.74 | 396,106.14 | 11月18日現在 | |
bitbank | 6,876,799.87 | 6,666,903.00 | 209,896.87 | 11月18日現在 | |
GMOコイン | 6,874,334.50 | 6,688,081.70 | 186,252.80 | 11月18日現在 | |
SBI VCトレード | 7,021,840.49 | 6,850,603.44 | 171,237.05 | 11月16日現在 | |
DMMビットコイン | 6,819,036.51 | 6,750,940.26 | 68,096.25 | 11月18日現在 | |
ETH | コインチェック | 508804.66 | 472,553.31 | 36,251.35 | 11月16日現在 |
bitFlyer | 506395.78 | 470582.12 | 35,813.66 | 11月16日現在 | |
BITPoint | 495411.64 | 463434 | 31,977.64 | 11月18日現在 | |
bitbank | 503217.38 | 479578 | 23,639.38 | 11月16日現在 | |
GMOコイン | 496742.38 | 482028.75 | 14,713.63 | 11月16日現在 | |
SBI VCトレード | 497233.33 | 484776.92 | 12,456.41 | 11月16日現在 | |
DMMビットコイン | 495497.07 | 486578.87 | 8,918.20 | 11月16日現在 | |
XRP | bitFlyer | 131.29 | 117.38 | 13.91 | 11月18日現在 |
BITPoint | 130.66 | 118.29 | 12.37 | 11月18日現在 | |
コインチェック | 130.11 | 118.33 | 11.78 | 11月18日現在 | |
bitbank | 129.92 | 123.97 | 5.95 | 11月17日現在 | |
DMMビットコイン | 126.52 | 122.34 | 4.18 | 11月18日現在 | |
SBI VCトレード | 135.70 | 132.00 | 3.70 | 11月12日現在 | |
GMOコイン | 125.52 | 122.64 | 2.88 | 11月18日現在 |
※スプレッド比較表はこちらのページの各通貨の価格記録を参考にスプレッドを算出。データがそろっているものから、最新のものをピックアップしている。
コインチェックの手数料一覧と他の国内取引所の手数料を並べた表と、BTC・ETH・XRPのスプレッドを比較した表です。
他の取引所と比べてみると、コインチェックの手数料が高い!といわれている理由がわかってきます。
- 銀行振込以外の入金で手数料がかかる
- 出金にも都度手数料がかかる
- スプレッドが他と比べて高く設定されている
コインチェックでは、取引所の手数料が無料という点が大きなメリットですが販売所でかかるスプレッドが広く設定されていることがわかります。
特に表を見ると、ETHのスプレッドがとても広くなっていることがわかりますね。
基本的にはスプレッドの割合が0.1~5.0%となっていますが、実際にはこの数値を大幅に超えることもあります。
また、入出金でいちいち手数料がかかるのはこまめに取引をしたい人にとっては大きなデメリットになります。
総括してみると、コインチェックは取引にかかるコストが他の取引所と比べてやや高いようです。
コインチェックの入金手数料
銀行振込 | 無料
※振込手数料がかかる場合もある。 |
コンビニ入金 | 3万円未満770円3万円以上 30万円以下1018円 |
クイック入金 | 3万円未満770円 3万円以上50万円未満1018円 50万円以上入金額×0.11%+495円 |
銀行振込は基本的に手数料無料ですが、利用する銀行によっては振込手数料がかかることがあります。
コインチェックの口座は2種類あります。
- GMOあおぞらネット銀行
- 住信SBIネット銀行
両者とも「同行あて」なら振込手数料が無料という利点があります。
つまり、GMOあおぞらネット銀行か住信SBIネット銀行の口座からそれぞれの口座に振り込むことで入金手数料を無料に抑えることができます!
ちなみにどちらもネットバンクなので、24時間いつでも振込申請をかけることができます。(ただし、即時反映にならないことある。)
コインチェックの出金手数料
出金 | 407円 |
コインチェックの出金手数料は、都度407円かかります。
また、出金は銀行口座宛てとなります。
この時先ほど紹介した提携銀行を利用していたとしても、同じように手数料は引かれますので注意しましょう。
コインチェックの送金手数料
コインチェックからの送金は、基本的に他の取引所へ仮想通貨を送ることを意味します。
この時かかる手数料は、送る通貨によって異なります。
BTC | 0.0005 BTC |
ETH | 0.005 ETH |
ETC | 0.01 ETC |
LSK | 0.1 LSK |
FCT | 0.1 FCT |
XRP | 0.15 XRP |
XEM | 0.5 XEM |
LTC | 0.001 LTC |
BCH | 0.001 BCH |
MONA | 0.001 MONA |
XLM | 0.01 XLM |
QTUM | 0.01 QTUM |
BAT | 63.0 BAT |
IOST | 1.0 IOST |
ENJ | 30.0 ENJ |
OMG | 5.0 OMG |
PLT | 72.0PLT |
通貨ごとに送金手数料が異なるのは仮想通貨取引所の中では一般的なことです。
ただし、送金手数料がかからないところもあるので、そういったところと比べるとコインチェックは取引コストがかさむことになります。
仮想通貨を送金する時もまとめて送金することで、手数料を抑えることができます。
また、コインチェックユーザー間の送金手数料は無料となっているため板取引での売買で送金手数料がかかることはありません。
ちなみに、1BTC=600万円の時の送金手数料は、3000円となります。
1ENJ(エンジンコイン)=300円の時は、送金手数料が4200円にもなります。これは結構な負担ですよね。
少量の通貨の送金はしにくいということがわかります。
また、一部通貨は「変動手数料制」となっており、ネットワーク手数料の変動に合わせて送金手数料も変わるようになっています。
通貨 | 送金手数料 | ネットワーク手数料区分 |
BTC | 0.0005 BTC | 0.0005 BTC未満 |
0.001 BTC | 0.0005 BTC以上 0.001 BTC未満 | |
0.002 BTC | 0.001 BTC以上 0.002 BTC未満 | |
0.004 BTC | 0.002 BTC以上 0.004 BTC未満 | |
0.008 BTC | 0.004 BTC以上 0.008 BTC未満 | |
0.016 BTC | 0.008 BTC以上 | |
ETH | 0.005 ETH | 0.005 ETH未満 |
0.01 ETH | 0.005 ETH以上 0.01 ETH未満 | |
0.02 ETH | 0.01 ETH以上 0.02 ETH未満 | |
0.04 ETH | 0.02 ETH以上 0.04 ETH未満 | |
0.08 ETH | 0.04 ETH以上 0.08 ETH未満 | |
0.16 ETH | 0.08 ETH以上 | |
BAT・ENJ・OMG・PLT | ETH手数料区分を適用し、3倍相当額の各通貨にて支払い 換算レートは各通貨/ETH |
コインチェックの取引手数料(取引所)
取引所の手数料が無料な点は、コインチェック最大のメリットといえます。
いくら取引をしても買った分だけ、売った分だけしかコストがかからないわけです。
このため、取引所だけを見ると低コストで取引をできます。
取引手数料が無料なため、コインチェックの取引所で利益を出したいときにかかる取引コストは、
- 入出金手数料
のみとなります。
コインチェックのスプレッド(販売所)
コインチェックのスプレッドは広いということがもっぱらの噂ですが、実際のスプレッドがどれくらいなのか、見てみましょう。
2021年11月19日時点の各通貨スプレッド
通貨 | 買値 | 売値 | スプレッド(買値-売値) |
BTC(ビットコイン) | 6668700 | 6275950 | 392750 |
ETH(イーサリアム) | 486900 | 453420 | 33480 |
ETC(イーサリアムクラシック) | 5847.9 | 5495.8 | 352.1 |
LSK(リスク) | 373.73 | 337.51 | 36.22 |
FCT(ファクトム) | 218.89 | 178.2 | 40.69 |
XRP(リップル) | 125.24 | 114.17 | 11.07 |
XEM(ネム) | 20.432 | 18.756 | 1.676 |
LTC(ライトコイン) | 24648 | 22931 | 1717 |
BCH(ビットコインキャッシュ) | 66484 | 61176 | 5308 |
MONA(モナコイン) | 185.09 | 167.01 | 18.08 |
XLM(ステラルーメン) | 41.096 | 37.699 | 3.397 |
QTUM(クアンタム) | 1743.5 | 1571 | 172.5 |
BAT(ベーシックアテンショントークン) | 128.08 | 117.63 | 10.45 |
IOST(アイオーエスティー) | 5.111 | 4.5522 | 0.5588 |
ENJ(エンジンコイン) | 390.8 | 351.69 | 39.11 |
OMG(オーエム時―) | 1183.3 | 1066 | 117.3 |
こちらのページでもスプレッドを確認することができます。
リサーチ時点の価格でのスプレッドは上記の通りですが、価格の変動に合わせてスプレッドも都度変わり、変動が激しい時にはスプレッド幅が大きく開くようになっています。
また通貨の流動性が低いとき、つまり取引量が少ない時も同じようにスプレッドが安定せずに広がりやすくなる傾向にあります。
こうした傾向を考えると、価格が乱高下している時の取引は慎重に行い、取引量の多い通貨を選ぶことが良いでしょう。
コインチェックの取引コストを抑える方法
他の国内取引所と比較すると、コインチェックの取引コストはやや高めです。
これを抑えて取引する方法を知ることで、国内最多通貨を扱うコインチェックを上手に活用できるようになります。
入出金はまとめて行おう!
入出金をまとめて行うことで、都度発生する入出金手数料を抑えることができます。
入金手数料を最も抑える方法は、コインチェックの振込口座と同じ銀行を使うことです。
- GMOあおぞらネット銀行
- 住信SBIネット銀行
どちらかの銀行から振込を行うと、一定の回数分は手数料を無料で抑えることができます。
特に、住信SBIネット銀行は他の取引所でも使われていることが多いので、口座を持っておくと便利です。
出金はその都度407円かかってしまうので、こまめに出金せずまとめて行うようにしましょう。
スプレッドを他の取引所と比較しながら利用しよう!
国内取引所はそれぞれにメリットとデメリットがあるので、基本的には複数を併用する形がベストです。
特にコインチェックは国内最多銘柄の取扱いですので、コインチェックの販売所でしか買えない通貨もあるはずです。
それ以外でメジャーな通貨は他の取引所でも扱っているので、スプレッドを比較しながら取引することをおすすめします。
販売所と取引所を使い分けよう!
コインチェックの販売所はどうしてもスプレッドの関係で、取引コストが高くつきます。
そこで、できるだけ取引所を利用することでコストを抑えるようにしましょう。
とは言っても取引所で扱っている通貨は5種類のみですので、基本的にはBTCやETHをコインチェックの取引所で購入し、それを送金して海外の取引所で欲しいアルトコインを購入するという方法が一番おすすめです。
価格変動が激しい時は様子を見よう!
価格変動が激しい時は、スプレッドが大きく開く傾向にあります。
最近で言うと、メタバースに注目が集まった時にエンジンコインが爆上がりしましたが、その後の急落でもスプレッドは開いたままでした。
こうした相場の急変時にはスプレッドが5%以上になることもあるので、慎重に取引をしましょう。
コインチェック手数料まとめ
コインチェックの手数料は、他の取引所よりも割高であることがわかりました。
取引所の手数料が無料であることと、コインチェックの口座へ同行から入金すると手数料が無料であるという点以外の部分では基本的にコストが発生するしくみになっています。
取引所を利用する分にはかなり低コストで取引することができますが、スプレッドの設定が広めな分販売所の利用では注意が必要です。
また、通貨によって送金手数料も異なりますので、コインチェックの取引所をメインに使って海外取引所へ送金する場合も、まとめて行うなどの工夫が必要です。
このように、取引コストを抑えながら利用することもできるので、コインチェックは国内でも非常に人気の高い取引所なのです。